私たちは、
マイクロ波と物質の相互作用
、また日常環境や生命、宇宙、
帯電した粒子(イオン)で構成される
イオン性ソフトマター (凝縮系)
、
プラズマ(流体)
を対象として研究を行っています。
そこでは、これらの物質の構造と機能、加熱、変性、それらが起きる
メカニズムを、
古典および量子力学の分子動力学法
などを用いて、
物質理工学
の観点で研究しています。
最近の研究論文
研究のテーマ
0
.
ナノチューブによるプロトン加速器
ミクロなナノチューブの陽子加速機構
カーボン・金粒子の加速器
1.
マイクロ波と物質の相互作用
水、食塩水、氷(誘電体)の加熱機構
磁性体のマイクロ波磁場による加熱機構
2.
イオン性ソフトマターの分子動力学研究
マクロイオンの電荷逆転現象
、
荷電高分子の構造形成
、
ナノサイズの膜孔を通り抜けるDNA
3.
第一原理分子動力学コードの整備
グラファイトの水素吸蔵
4.
高速なPCクラスター計算機の構築
非TCP/IP通信ソフトウェアと高速Fortranの利用
5.
高温プラズマの研究
(次ページ)
0. は,ミクロサイズのナノチューブを用いたプロトン加速器で,
いずれは 10 MeVの加速をねらっている。
1.は、電磁波のひとつであるマイクロ波と物質の相互作用を、
加熱、化学反応の視点で研究しており、マイクロ波応用特定領域
として発展しています。
2.は、溶液中においてマクロイオンがもつ
電荷符号が反転
する現象、また
超低温で荷電高分子が
結晶化
する現象など、特異な
物理化学現象ですが、工業応用、DNAやたんぱく質など
生体現象
と深く関連
しています。
3.では、
量子力学的手法
を用いて、イオン性液体や高温プラズマと
接触する物質のミクロな物性を扱うことを考えて研究開発を行って
います。これにより
物質の構造、格子欠陥、 原子レベルでの化学反応
を調べることができます。
4.では、クラスター計算機を用いて
高速な並列計算
を行うためには、
通信待ち(レイテンシー)が小さい通信手段が必須であることをのべて
います。
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研究の成果