第2章「高分子はどのように見える」,第3章
「高分子はどのように作られる」,と続く。
高分子は長い鎖状の分子で,高分子繊維,液晶,
タンパク質やDNA・RNAなど,有機物質から
生命に至るまで多岐にわたる。
第4章「多様な高分子物質」,第5章「自然界
の高分子」 は,それぞれの章を読んでほしい。
第6章からはやや数学(高校生程度)がいるが
それ相応への見返りは大きい。
この本では,小さな言葉で迎えられる。
たとえば,第2章では ”大切なことは目では
見えない,感じることが肝心 (星の王子様)”。
もしかして,科学の真実も似たものである
と言っているのかも知れない。
各章の初めにある小さな言葉の数々は,
日本語に翻訳してないが,多くの素晴らしい
言葉が存在している。"Here, there, and
everywhere" の原題(副題)もこの本の
どこかの章にある。
英語(標準),フランス語やスペイン語など
言葉は異なるが,読者はその世界の香りに
触れてほしい。